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新規格
- 2017年04月12日
カンパニョロも、1970年代にはいると、キャパシティがとても少ない、ロードレース専用部品だけでなく、ツーリング部品も開発し、販売するようになりました。
まず、フロント側のギヤ比です。遂に、トリプル仕様のクランクをカンパニョロは発売しました。
(50x34tコンパクトクランクは私の自転車史の中では、ごく最近の出来事です。これから更に自転車について深く追求していきます。これから様々な出来事が起こります。その後の、コンパクトクランクの登場が、私の自転車史にとって、ほんの一ページに過ぎない出来事だとご理解いただけると思います。)
カンパニョロ初のトリプル仕様は、チェンリングが三枚もあるのに、最少インナーは36tでした。
たった二枚で構成されるコンパクトクランクが、三枚仕様よりも軽い34tである事実に、時代の変革を強く感じます。
すぐさま、この高価なトリプル仕様カンパニョロレコードチェンリングを購入しました。当然、高価なチェンリングを購入した後、それに伴う私独自の規格を考案しました。それは、高級ロードレーサーに相応しいオールカンパニョロ仕様の部品構成です。当時の、初代カンパニョロスーパーレコードに匹敵する高価な部品構成です。
おそらく、トリプル仕様のロードレーサーに、ここまで、多額の金銭を投じた人は、当時日本国内には存在しなかったでしょう。部品構成は、FDカンパニョロレコード・RD初代カンパニョロラリーです。
当時、トリプル対応のFDは、カンパニョロから販売されていません。しかし、カンパニョロレコードFDはたった14tのキャパシティながら、そのキャパシティは広範囲でした。ほとんどのマニアが当時のカンパニョロレコードFDは、フロントチェンリング2枚仕様だと、認識されている筈です。しかし、1960年代に、登場したカンパニョロレコードFDは、トリプル対応です。しかも、実質20t以上のキャパシティを保持しています。
現在、STIレバーと変速機には厳密な互換性が存在します。しかし、この頃のマニュアルシフトレバーには、どの様な変速機でもスムーズに作動させられました。その後、ロードレーサー以外に、ランドナー・キャンピングetcと、様々な、車種で走るようになった時も、見た目のバランスを無視した高性能なサイクリング自転車を作成する時には、とても重宝したのが、通称ナメクジ型・カンパニョロレコードFDでした。
FDは、ロードレース専用部品で事足りますが、RDはツーリング用部品が必要です。RDはチェーンテンション機能を備えており、これがキャパシティにもなるので、RDはレーシング部品でチューニングできません。
そこで、カンパニョロラリーの出番です。初代カンパニョロラリーは海外製品としては、珍しい横型変速機でした。
現在では、一般的な横型のデザインでした。この頃から、カンパニョロも見た目のデザインよりも、日本製品の機能優先スタイルを認めだしたのかも?
アルミボディの初代カンパニョロラリーは、鉄製の先代のカンパニョログランツーリズモと違って、耐久性能が高く、確実なシフトも備えていました。競技用ロードレーサーらしからぬフォルムをまとったオリジナルロードレーサーの誕生により、行動範囲が広くなりました。続く